サラワク州とサバ州のあるボルネオ(東マレーシア)は、歴史的な経緯で、首都クアラルンプールのあるマレー半島(西マレーシア)の各州より、高度な自治権を有している。入管行政も連邦政府ではなく州の管轄となっており、ビザや労働許可証も州の移民局が発行する。
そのため、本来なら不法滞在者の追放は州が決定できるだが、外交は連邦政府の管轄であるため承認を待っているということだ。
ほとんどの北朝鮮労働者は、州内のスリ・アマン地区のスランティク炭鉱で働いていたと言われているが、現地の信頼できる情報筋によると、全員が昨年10月に帰国しており、現在は1人もいないとのことだ。つまり、170人はここ以外の場所で働かされているということだ。