北朝鮮政府が最近、市場で人気が出て売れている一部の商品を、国営商店だけで販売するようにという指針を下し、住民の不満が高まっていると、2日に北朝鮮の内部消息筋が伝えた。
平安北道に住むこの消息筋は、デイリーNKとの通話で、“最近、市場でビニール製のオンドルの床マットが人気で、‘ビニール商売’がよく儲かっている”と述べ、“国家がオンドルの床マットを、商業管理所に直接管理させ、国営商店だけで販売するようにした”と明らかにした。
この消息筋は“中産階層以上の家庭では、家具を取りそろえることに関心が高い”と言い、“オンドルの床マット以外にも、テレビを乗せることができる、引き出し付きの台や、洋酒などを陳列する飾り台も人気を呼んでいる”と伝えた。
これまでは紙製の床マットを敷いていたが、最近では北朝鮮の住民の生活水準が少しずつ高まって、派手な柄の中国産のビニール製床マットが人気だという。
消息筋は“最近、価格が急落した豚肉(1キロ,1700ウォン)も、ビニール製のオンドルの床マットと一緒に、商業管理所が直接管理するという話も出ている”と述べ、“それ以外にも、商業管理所が直接管理する品目が増えるという噂が出回って、商売をする人たちの不満が高まっている”と語った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面更に、“商売が少しでもよくなると、個人の商売を阻んで国家管理に回してしまったら、商売のやる気が出るだろうか”と言い、“配給も与えないで、市場の商売で暮らすのも自由にさせてくれないという不満が高い”と付け加えた。
また、“個人が運営する長距離バスや、8トン級以上の貨物車を利用して‘チャパン商売’をする人たちに対する取り締まりも始まった”と述べ、“取り締まりにかかれば、車は国家の所有として登録されて、代わりに車の持ち主は国家から月給をもらう”と言った。
一方、“人々の不満が高くはあるが、取り締まりの範囲がかなり広いため、‘見せしめで何回かして終わるだろう’と思っている人も多い”と伝えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面‘チャパン商売’とは、貨物車に荷物を積んで、大量に卸売り商売をすることをいう。北朝鮮政府が国家の所有として管理したり、取り締まりを強化している‘ビニール商売’や‘チャパン商売’は、‘氷(麻薬)商売’と共に、最近、北朝鮮でお金が一番よく儲かる3大商売の1つである。
消息筋はまた、“2006年10月からは、結婚式の時にウェディングドレスを着ることを禁止するようにという指針も下った”と述べ、“ウェディングドレスだけでなく、手にはめる白い手袋も着用を禁止すると言った”と伝えた。
北朝鮮では7~8年前から、結婚式の時にウェディングドレスを着ることが流行り、今では一般の人も随分着ているという。ウェディングドレスを着なくても、北朝鮮式のチマチョゴリを着て、胸と頭に花をつけて白い手袋をはめることが、北朝鮮の結婚文化だった。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、“付添いの人が持っている花の大きさが新郎と花嫁の花より大きくてはいけないという指針が出て、新郎新婦の花は7cm,付添いの人の花は5cmと規定した”と述べ、“上の指示事項を破って結婚式をあげた人の写真を撮る場合、該当の写真奉仕院の奉仕証(営業許可証)が回収される”と消息筋は伝えた。