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「北朝鮮の人々が外国に出るとまず最初に考える言葉が脱出です。誰よりも党性が高い大使や、時々外国派遣団を点検(調査)するために出国する検閲(監査)団幹部も脱出(したいという)心理は同じです。それだけ北朝鮮の党組織生活の監獄に閉じ込められた人生は、いかなる高位にあっても、自分は奴隷同然だという共通の意識を持っています。特に家族と共に出国する出張者の場合、本国への召還命令は、死への召喚命令のように恐ろしいものです。外国には脱出への道が無制限に開かれていますが、風浪の激しい大海原と同じです。

私にとって、あなたがたの(伸ばした)手は、その大海原の灯台のようでした。初めて私に連絡が来たとき、私は正直言って、多くの疑問を抱きました。団体名も、業績も全く知られておらず、またあえて知る必要もないと言われたからです。しかし、あなたがたは、形のない神秘的な影のような存在でした。私の個人用携帯番号を知ったことから始まり、脱出過程に迅速に動員した高級車、飛行機に至るまで、あなたがたの情熱と隙のない準備には非常に驚かされました。死すら予感させる遙かなる脱出(過程)の悪夢(だったはず)が、わずか数時間で行われたのは、実に私の(起こした)奇跡である以前に、あなたがたの(起こした)奇跡であり、恩恵でした。

今この瞬間、私はいかなる言葉であなたがたに感謝を述べるべきかわかりません。一生、首領(金氏一家)と労働党に忠誠を尽くし、他人がのぼりつめることのできない高い地位に出生し、富を享有できましたが、これほど感謝したことは生まれて初めてでした。私はあなたがたのためにどんなお手伝いでもします。あなたがたは北朝鮮(海外)出張者の希望です。あなたがただけが彼らに影のように近づいて行き、あなたがただけが彼らの願いを成就させられます。私の経験がその信用であり、私の成功がその約束です。改めて感謝の意を表します」

- 北朝鮮の(元)高級幹部から

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