カン大使は先月13日に発生した金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件に関連し、「マレーシアの捜査は信用できない」「外部勢力と結託している」などとマレーシアを非難する発言を行っていた。また、マレーシア警察が事件の重要参考人と見ている2人を大使館に匿っていたとも言われており、マレーシア国内で北朝鮮を非難する世論が高まっていた。
マレーシア政府は謝罪を求めていたが、返答が得られなかったため、外務省は4日、カン大使を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として国外追放すると発表し、6日の午後7時までに出国することを通告していた。
今回の措置で、長年の友好国だったマレーシアと北朝鮮との関係はさらに悪化し、北朝鮮側が何らかの対応をしない限りは、今後の国交断絶もありうるだろう。