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朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士6人が、武装したまま脱走し、国境を越えて中国に侵入したことが分かった。韓国の聯合ニュースが報じた。

複数の対北朝鮮情報筋によると、朝鮮人民軍の警備部隊の同じ小隊に所属している兵士6人は、銃と実弾を持ったまま、北朝鮮の両江道(リャンガンド)金亨稷(キムヒョンジク)郡の金昌里(クムチャンリ)から、国境を流れる川を越えて、中国吉林省の臨江市六道溝鎮の西馬村に侵入した。

現地の公安局は、住民に対して「今日(2月28日)、北朝鮮人6人が銃を持って中国に侵入した」という内容の一斉メールを送信し、怪しい人間を見かけたら通報するよう呼びかけている。公安局は6人の行方を追っているが、今のところ突き止められていない。

情報筋は、6人の脱北の理由は明らかになっていないが、上官の暴力に耐えかねて脱走したものと思われると伝えた。

中朝国境地帯の中国側では、飢えや劣悪な環境、暴力などに耐えかねて脱北した北朝鮮軍兵士による犯罪が多発しており、地域社会に不安が広がっている。

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2014年12月には、吉林省延辺朝鮮族自治州の和龍市で、老夫婦4人を殺害した北朝鮮軍の将校が逮捕される事件が起きている。4人の被害者の遺族には、中国当局からの見舞金と、北朝鮮当局からの賠償金が支払われたが、賠償金の額と中朝両国の態度に不満を持った遺族は、抗議活動を繰り広げた。

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