マレーシアは、先月13日に起きた北朝鮮の金正男氏殺害事件を受けて、北朝鮮国民が同国にビザなしで入国できる措置を停止する方針を示したとマレーシア国営のブルナマ通信が報じた。
マレーシアのザヒド副首相は2日午前、セキュリティ上の問題に基づき、マレーシアに入国する北朝鮮国民に対して、ビザの取得を要求することにしたと述べた。この措置は来週6日から実行される。
マレーシアは、北朝鮮国民がビザなしで入国できる数少ない国の一つだった。マレーシア駐在のカン・チョル北朝鮮大使は、「マレーシア警察の捜査は信用できない」と述べるなど、金正男氏殺害事件の捜査に対して非協力的な態度を取り続けており、マレーシア国内では、北朝鮮に対する厳しい対応を求める世論が巻き起こっていた。