北朝鮮が金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件の幕引きを狙っている。マレーシア政府の対応如何では、事件の真相が闇に葬り去られる可能性も出てきた。
毒殺疑惑の施設
先月28日、北朝鮮のリ・ドンイル前国連次席大使を含む北朝鮮高官による代表団がマレーシアを訪問。金正男氏の遺体回収と同国警察に逮捕された北朝鮮人民の釈放問題、北朝鮮とマレーシアとの友好関係の強化に関し協議すると表明した。
(参考記事:北朝鮮当局の金正男氏「遺体横取り」に泣く美人母娘)こうした動きと連動するかのように北朝鮮の朝鮮中央通信は1日、米国と韓国が金正男氏殺害事件を利用して「ヒステリックな反共和国謀略騒動を執ように起こしている」と非難する記事を配信した。