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タイの監房に収監された脱北者数百人が、劣悪な環境の中で収容されていると伝えられている。

生きるために、必死に中国- ラオス- メコン河を経由して、1万kmに及ぶ移動には成功したが、彼らを待っているのは悪臭が漂う監獄だった。

収監された脱北者を支援している民間団体の関係者は、“現在、タイの移民局の監房に女性250人、男性100人余りが収監されている。監房の中は’すしづめ状態’だ。窮屈で、人の上をまたいで行ってトイレに行き、便器を枕にして寝る人もいる”と明らかにした。

この関係者は“特に、30~40度を越す蒸し暑さの中で、250人が閉じこめられた女性の監房には、汗や汚物の臭いが漂い、生理用ナブキンとトイレットペーパーもなく、トイレに行けないほどだ”と伝えた。

タイルートとして知られたこの旅程を経て、90年代以後、数千人の脱北者が韓国に入国した。タイに到着したら韓国の入り口に立ったといわれ、北朝鮮への強制送還の危険はなくなるが、最後の韓国行きチケットを手に入れるのは容易ではない。

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彼らは熱帯気候に適応できず、各種の疾病にさらされていると伝えられた。民間団体の関係者は、”しばらく前から韓国政府の支援が中断し、複数の民間団体が薬や生活必需品の調逹をしている”と伝えた。

次は民間団体の関係者との一問一答

- 現在、タイの移民局の監房の状況は?

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バンコク近郊にある移民局の監房には女性250人、男性100人余りが、それぞれ一つの部屋に入れられている。監房はとても窮屈で、人をまたいで行ってトイレに行く、夜には便器を枕にして寝る。

女性の監房はもっと劣悪だ。30~40度の蒸し暑さの中に、250人がいる。汗と汚物の臭いが漂って、生理用ナブキンやトイレットペーパーもなくて、トイレに行けないほどだ。熱帯地方の皮膚病やじんま疹、下痢などで苦しんでいる。

- タイルートで来る脱北者は、必ず移民局の収監所に入らなければならないのか?

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彼らが亡命の申請をするためには、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とインタビューをして、本人が行くことを願う国家の大使館の調査と、該当の入国手続きを踏まなければならない。だが、タイの警察が保護施設に来て脱北者を探し出して、移民局の監房に連れて行く。4月に400人以上の脱北者が韓国に行くことを要求して、集団で断食の座り込みをした後、もっとひどくなった。

彼らは罰金を払って出るか、監房に居続けたらUNHCRとインタビューが可能で、韓国に行くことが決定される。大多数の脱北者が、UNHCRを通じて韓国に入って来る。

- 韓国政府の支援の現況は?

去年まで、彼らは韓国政府と宣教団体が提供する、秘密の隠れ家で保護を受けた。2003年に脱北者1人当り、タイの700バーツ(17ドルほど)、2005年には約500バーツを、一週間食事代として受け取っていた。しかし、今年からそれもなくなった。

監房で緊急に患者が発生したら、韓国大使館の職員が来て、医薬品を差し入れる。だが、それも随分不足している。大使館の職員たちも、監房がタイ政府の領域だから、公言しにくいようだ。

- 収監された脱北者たちはお金を持っているのか?

多くが数年間、中国で食堂の仕事や下働きをして、やっと脱出の費用を準備して来た人々だ。したがって、タイの収監施設が要求する1万バーツ(250 ドル)という罰金はとても払えない。

- タイ政府は、脱北者の処理をどのようにするのか?

タイは国際難民条約に加入していない国だ。脱北者を不法入国者として処理し、裁判にかけて、1人当り約1万バーツの罰金刑に処するか、その罰金の金額にあたる日数、監房に収監して、第3国に追放する。

- 現在の状況でできる支援は?

監房の中に医者がいない。下痢の薬などの救急薬品が必要だ。親戚や大使館の職員でなければ面会が難しく、生活必需品を差し入れるのも容易ではないので、誰かが現地に常駐して、世話をする必要がある。