同紙によると、高校生リ・ジョンヨル君の出身地は北朝鮮の「南部」。通常このような言い方はしないが、おそらく韓国に近い黄海南道(ファンへナムド)、黄海北道(ファンヘブクト)、江原道(カンウォンド)出身と思われる。この地域では、受信状態はよくないが韓国のテレビ放送を見ることが可能だからだ。
そんな彼が外の世界に目を向けるようになったのは、2度の海外経験だ。
心配せずに韓国へ行け
リ君は、数学オリンピックの北朝鮮代表に選ばれ、2014年に南アフリカのケープタウン、2015年にはタイのチェンマイを訪れた。2016年の香港を含めると3年連続の出場だ。極めて優秀な学生だったと見られる。