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-北朝鮮政府が今年、人民の生活の改善を前面に立てながらも、貨幤改革や核保有など、反人民的な政策を続けています。金正日が人民の生活を優先にすると言いながらも、経済的に逆行する道に向かわざるを得ない理由は何ですか?

金正日体制が、経済や改革開放などとはま逆の反人民路線を推進せざるを得ない理由は、人民生活の改善が人民の政治意識を覚醒させて、結局「世襲独裁」に対する挑戦の要因になると信じているからです。金正日政権と北朝鮮の住民の間には相容れない根本的な矛盾が存在するといえるでしょう。こうした点から、韓国国民は金正日政権の側に立つのか、北朝鮮の住民の側に立つのかはっきりさせなければなりません。

一昨日、国会の外交通商委員会で、北朝鮮人権法が民主党が退場して通過しました。韓国内の政治家や政治勢力も、もう立場をはっきりさせる時がきました。金正日の側に立つのか、北朝鮮の人民の側に立つのか。今でも「南北の和解」という名分で、金正日世襲独裁を支持し支援する行為は、まさに虚高ノ満ちた「時代錯誤的」行動であるため、批判しなければなりません。

-北朝鮮の食糧難と民心の悪化、金正日の健康問題、後継者問題などで北朝鮮の未来は予測困難です。急変事態に備えなければならないという声も高まっています。急変事態に備える場合、韓国の指導者と国民が最も重要視しなければならないことは何でしょうか?

金正日の健康が悪化して年もとってきたため、「金正日の死後」、すなわち「post-金正日」時代への関心が高まっています。今、我々の指導者と国民に必要なことは、正確で適実性ある北朝鮮観、統一観を確立することです。まず、北朝鮮に対する正確な実体認識が必要です。幻想は禁物です。さらに、「希望的思考(wishful thinking)」も捨てなければなりません。

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「唯一領導体制・世襲独裁」という特徴を持つ北朝鮮体制の実体、中国の支援で生きながらえている体制生存の実態、それでも消滅しない核武装の野望などをありのまま把握しなければなりません。現在、「post-金正日」の有力なシナリオには、まず急変事態の可能性があり、次に中国の後援と支援の下で親中的な政権が樹立される可能性があります。中国がますます北朝鮮に介入するようになるか、中朝間の関係が深まるかという点については、後者の可能性が高くなっています。

去年10月に中国の温家宝首相が訪朝した後、中朝関係が目立って深まっており、数日前に王家瑞共産党対外連絡部長と金桂冠外務省次官が相互訪問したのも、単なる6カ国協議への復帰を超えて注目される事案です。私たちは、予想できるあらゆるシナリオに備えなければなりません。つまり、韓国の国民と指導者に求められることは第一に、北朝鮮・統一問題に対する国論の統一、第二に、確固とした目標の設定と柔軟な戦略方針、第三に、国際社会との緊密な協力などではないかと思います。

-南北政府の首脳会談に対する期待も高いようです。特に、北朝鮮は気難しい南側の首脳会談の条件を聞いても、会談の開催に執着しているようです。その理由は何だと思いますか?

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北朝鮮が南北首脳会談に好意的な態度を見せているのは、(i)韓国からの対北支援を獲得しようという意図と、(ii)首脳会談自体を、対南政治宣伝扇動の重要な舞台として活用しようとしている意図があるからと見られます。2回行われた首脳会談で、韓国政府は大規模な物質の対価を払ったり(2000.6.15)、大規模な支援の約束という空手形を濫発したという前例(2007.10.4)があり、金正日政権は首脳会談がくれた甘い夢をまだ忘れることができないでいます。

そして、首脳会談に集中する世界の世論のスポットライトを通じて、金正日政権は北朝鮮体制の正当性を高めて合理化させ、特に韓国国民に北に対する幻想や統一に対する歪曲された(特に連邦制統一への)認識を持たせることに成功しています。

-韓国社会では、首脳会談有無用論が対立しています。国民の多数は首脳会談が南北関係に肯定的な影響を及ぼすと見ていますが、一部では実利なしに経済的対価だけ与えることになる可能性があると懸念しています。首脳会談が核や人道問題で成果を出すことができると思いますか?

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現在、北朝鮮は内部的に困難な状況であるにもかかわらず、核やミサイルの開発を続けていて人権状況が改善しておらず、対南戦略の基調も変わっていません。この時点で首脳会談を開催するには、なによりも(1)議題と(2)場所の問題をはっきりさせなければならないと思います。今すぐの議題として、(i)核問題と(ii)人権問題が必ず含まれなければならず、場所は韓国の大統領が3回も平壌に行って金正日に会うことになってはいけないということです。

同時に、国際社会の指摘を受けていますが、金正日政権を正当化するきっかけになってはいけないということです。また、李明博大統領も言及したように、対価を払う首脳会談になってはいけません。このような前提条件を受け入れて、金正日が首脳会談に応じる可能性は極めて低いでしょう。さらに、首脳会談を通じて北朝鮮の核や人権問題で成果を出す可能性は高くないと考えています。時間は我々の味方です。このような前提条件が受け入れられなければ、急ぐ必要はないと思います。(続く)