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太陽政策が9年続いたにもかかわらず、去年10月に行われた北朝鮮の核実験。もしも北朝鮮の核が朝鮮半島で爆発したらどうなるか。韓総連所属の大学生の主張のように、果して核は朝鮮半島全体を守るための武器か。

北朝鮮の核が爆発するという仮想シナリオを基にした演劇が、28日にリハーサルを行った。29日に封切られる‘グラウンドゼロ(Ground Zero)’は、小説家ボク・コイルが作ったドラマで、核戦争が起こった29世紀のある衛星を描いている。

‘グラウンドゼロ’は原子爆弾が爆発した、被爆地の中心を指す言葉。ドラマは現在の政治的現実をそのまま風刺している。

ドラマの舞台は29世紀の木星の衛星、‘ゲニミド’。人類が移住して暮らしているゲニミドは、理念によって東と西に分かれている。イーストゲニミドは自由主義理念と市場経済体制を、ウェストゲニミドは民族社会主義理念と命令経済体制を構築した。

2つの国家は内戦までし、国際連合の仲裁を受けてやっと不安定な平和を保っている。ゲニミドから離れている火星は、イーストゲニミドに軍隊を送って戦争を阻んでいる。米軍に例えられるだろう。

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分断されたウェストゲニミドとイーストゲニミドは、それぞれの経済的、政治的危機を克服するために首脳会談を持つ。北朝鮮の金正日総書記に例えられるジョージフ・メガリース総統は、経済問題を解決するために東西首脳会談を提案する。

これに対し、肯定的に応じるイーストゲニミドのゴ−ルドシュタイン大統領は、金大中前大統領と盧武鉉大統領を連想させる。大統領は時折、”大統領をやっていられない”、“大釘を打つ”などのせりふを言って盧武鉉大統領を皮肉る。

ゴ−ルドシュタインは政権を延長させるために、軍の服務期間を短縮するなど、ポピュリズム政策を展開して首脳会談を持つ。しかし、ウェストゲニミドは首脳会談を利用して、イーストゲニミドを支援する火星軍を撤収させ、核兵器を完成させて脅迫しているさなか、小規模な核兵器が爆発してしまう。

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脅威を抱いたウェストゲニミドが本格的な核攻撃でイーストゲニミドを焦土化させると、火星や国連がウェストゲニミドを核で懲罰、ゲニミドはもはや人間が住むことができない土地になる。

原作者の小説家、ボク・コイル氏は、“私たちの社会を脅かす北朝鮮の核兵器に対して、市民の警戒心を促して、韓国社会の対応方法を提示するための演劇”と、公演の主旨を説明した。

演劇は29日から7月8日までソウル大学路のトンドク女子大学校芸術センターの大劇場で開かれる。文化未来フォーラム創立公演でもある。演出はチョン・イルャ東