北朝鮮の人権改善のために、韓国国内外の活動を積極的に支援する内容を骨子とする北朝鮮人権方案が、11日に韓国国会外交通商統一委員会の全体会議で処理され、本会議に上程されると予想されている。
今月は臨時国会が予定されているため、常任委員会を通過すれば、2月内に本会議で処理される可能性がある。北朝鮮人権法が本会議で通過すれば、2004年のアメリカと2006年の日本の法律に続き、世界で3番目の北朝鮮人権法になる。
ハンナラ党が現在、北朝鮮人権法を2月に国会で処理すると決めている。民主党の外交通商委員会・常任委員会の議員は反対しているが、それを防ぐために暴力など物理的な手段には訴えないと言っている。
これまで北朝鮮人権法が国会で通過しなかったのは、民主党の強力な反発が原因だった。だが、こうした雰囲気にも少なくない変化が感じられる。
民主党のソン・ミンスン議員は10日、デイリーＮＫとの電話インタビューで、「ハンナラ党が強行すれば通るだろうが、その内容が実際に北朝鮮にいる人の人権の助けになるかどうか懸念している」と言った。一方で、暴力を行使した阻止は考えていないようだ。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ただ、「北朝鮮の人権は改善しなければならないが、このような方法で改善できるのか」と、法案には反対する意見も明らかにした。
民主党のイ・ミギョン事務総長もあるメディアとのインタビューで、「北朝鮮人権法が上程されたら反対するつもり。敏感な事案ではないため、物理的なことをするよりも反対の意思表示をして、政策の差別性を示すことが重要」と語った。
民主党は最近、「ニュー民主党プラン」の統一・外交・安保分野の政策報告書を通じて、「北朝鮮の人権状況には怒りを覚えるため、迅速な改善が必要」という意見を提示した。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面今回北朝鮮人権法案が通れば、民間の北朝鮮人権団体に対する財政支援が可能になり、北朝鮮人権活動を続けてきた韓国国内の対北人権団体や活動家の活動にも力になると予想される。
法案を発議したハンナラ党のファン・ウヨ議員は、「現在は民主党が北朝鮮人権法案に反対しているが、物理的な反対はしないというから通ると考えている」と述べ、国会で法案が通過するという確信を見せた。
ファン議員は「ハンナラ党の立場は、北朝鮮人権法案を全体会議で通過させて、2月に予定されている本会議でも通過させること」とも話した。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面さらに、「今回北朝鮮人権法案を通過させることは、韓国が北朝鮮の人権に対する認識と責任を世界に宣言することだ。まだ足りないことは多いが、基本法として非常に重要な意味がある」と強調した。
ハンナラ党・外交通商部の幹事であるキム・チュンファン議員は、「討論しなければならないことは多い。まだ何とも言えない。民主党は反対するだろうが、暴力は使わずに票で反対するだろう」と述べた。