北朝鮮の朝鮮民族オリンピック委員会の姜龍吉(カン・リョンギル)副書記長は13日、英仏および国内のメディアと会見し、国際社会による経済制裁の影響で、北朝鮮のスポーツ事業が苦難を強いられている現状を吐露した。朝鮮中央通信が伝えた。
同通信によれば、姜氏は北朝鮮のスポーツ事業に対し、米国などによる「敵対行為が公然と繰り広げられている」と非難する論調で語った。しかしその内容は、せめて平和的なスポーツ事業くらいは大目に見て欲しいという、懇請のようにも読める。
国連安全保障理事会は2006年以降、北朝鮮の核・ミサイル実験に対して制裁決議を繰り返しており、それにより、北朝鮮に対する「ぜいたく品」の輸出が禁じられる運びとなった。その中には、スポーツ用品も多数含まれている。