中国は、信教の自由を認める一方で、国の公認を得た宗教団体以外の活動や、外国人の布教活動を禁止している。当局は昨年末、延吉市に住み、脱北者を支援していたり、キリスト教の布教活動を行なっていた韓国人30数人を事実上の国外追放にしているが、今回の逮捕もその一環とみられる。
(関連記事:中国、国境地域で韓国人への検問強化…その理由は?)一連の逮捕、追放に、北朝鮮と中国の協力関係があるかどうかは定かではないが、両国ともにキリスト教関係者に対する締め付けを強めている。
現地の別の情報筋によると、吉林省の長白朝鮮族自治県では、私服姿の北朝鮮の保衛省の要員(秘密警察)を頻繁に見かけるようになった。彼らは脱北者はもちろん、キリスト教の布教活動に携わっている中国人の拉致監禁を行っていると言われているが、中国当局は積極的な介入を避けている。