答 それは事実です。脱北者の女性同士で話し込んでしまったりすると、夫たちが探しに来て、その場で暴力を振るわれるのです。最初の頃は、家族の安全のためにそうするのだと思っていました。中国の公安が恐ろしいので、うろつき回ってはいけないと警告してくれているのだと考えたのです。ところが、そうではありませんでした。ある女性の夫は、酒を飲むたびに彼女を殴るのです。それも、ささくれだった薪のような棒で殴るので、あちこち皮膚が裂けて血だらけになります。その夫は、妻の悲鳴を聞いた隣人が止めに入って来られないよう、戸にカギをかけ明かりを消して暴力を振るいました。ある夜はあまりに悲鳴が激しいので、村長が窓ガラスを蹴破って乗り込み、どうにか彼女を助けました。彼女は結局、夫の暴力に耐えかねてどこかへ逃げて行きました。
収容所の恐怖
問 コさんはいつ、韓国に来ようと思ったのですか。