北朝鮮の朝鮮中央通信は9日、韓国が人権問題を「反共和国対決のカードに持ち出して暴威を振るっている」と非難する論評を掲載。同日、朝鮮中央通信が報じた。
論評は、「『北の人権状況の深刻さ』だの、何のと言っていわゆる『人権実態調査』に着手したのに続き、『北の人権増進』の方向を論議する謀議をこらしてかいらい統一部傘下に『北人権増進諮問委員会』という謀略機構まで設けた」と指摘。
また、「こんにち、南朝鮮を初歩的な政治的自由と権利までそっくり蹂躙、抹殺され、勤労する人民が単なる犬、豚のような獣に扱われる人権の不毛の地、世界最悪の暗黒社会に転落させたのはいったい誰なのか」と主張した。
さらに、「かいらい一味はわが女性公民たちに対する反人倫的な集団的誘引・拉致蛮行と汚らわしくて卑劣な『帰順工作』行為に対して公式に是認して謝罪し、強制的に抑留しているわが公民たちを子息の生存如何さえ知らなくて刻一刻心配する父母の懐に直ちに送還すべきである」としながら、昨年4月に起きた北朝鮮レストラン集団脱北事件について誘引・拉致だと非難した。