そのようにして組み立てられる車の多くが、北朝鮮に隣接する中国吉林省に本社を置く、中国自動車産業の「ビッグ5」の内の一つ、第一汽車のものだ。
生産が止まったのは、文鮮明氏が逝去してからわずか2ヶ月後のことだ。また、平和自動車が北朝鮮当局に無償譲渡された時期と一致する。
平和自動車のパク・サングォン社長は、韓国の朝鮮日報の取材に、「譲渡は文氏の遺言。韓鶴子(ハン・ハクチャ)夫人からも遺言どおりにするように指示を受けた」と述べている。しかし、遺言の信憑性など、譲渡を巡る経緯は明らかになっていない。
北朝鮮の自動車工業は、量的にも技術的にも初歩段階で、軍事用車両に偏っており、民生用の生産数は非常に少ない。さらに国際社会の制裁で、部品の調達も困難になっているとシェナウ氏は述べている。