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そもそも、この発電所はかねてから「問題だらけで経済性がない」と指摘されていた。金正日政権時代の2002年に建設が始まり、一時ストップしていたのも、そのような理由によるものと思われる。

北朝鮮最大の水豊(スプン)ダムは76万5000キロワットの発電容量を誇る。その他にも40万キロワット級の水力発電所が6ヶ所存在するが、それに比べると白頭山英雄青年発電所は小粒だ。10万キロワットなら、太陽光発電所でも十分賄える規模だ。

北朝鮮当局が、白頭山英雄青年発電所の建設に費やした予算がどれぐらいかは明らかになっていないものの、工事の規模を考えると、相当額に達したものと思われる。しかし、それに見合う発電量が得られないであろうことは当初から明らかだった。

しかし金正恩党委員長は、そうした意見を無視して建設を強行。高級幹部の粛清、処刑が相次ぐ中、とても正恩氏に意見を言える雰囲気ではないため、誰も止められずに工事が進んでしまったのだ。