ヒョン・インテク統一部長官が2日、南北首脳会談が実現した場合について、「北朝鮮の核問題が言及される程度の、そのような水準では大きな意味がない。実質的に具体的な進展があるのが望ましいと考えている」と明らかにした。
ヒョン長官はこの日、ソウルのプレスセンターで開かれた外信記者クラブの招請懇談会で、首脳会談が実現したら、北朝鮮の核問題が主要な議題になるべきであるのはもちろん、実質的な進展もあるべきと語った。
北朝鮮の核問題の進展の意味を問う質問には、具体的に答えなかったが、「望ましい首脳会談は、北朝鮮の核問題と人道問題、すなわち国軍捕虜や拉致被害者問題の解決に役立つこと」と答えた。
ヒョン長官はまた、「朝鮮半島の情勢の変化の方向がどこに向かうのかは誰も壮語できないが、必ず非核化の進展と南北関係の発展の方向に向かうようにしなければならない」と強調した。
また、「朝鮮半島の根本的な問題である核問題を取り除いた南北対話に、真の意味があるとは思えない」と言い、「非核化が進展すれば、南北関係の発展のスピードを上げることもできる」と指摘した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ヒョン長官はさらに、南北首脳会談開催説について、「最近、首脳会談に関する報道が多いが、まだ何も決まっていない」と述べ、「首脳会談という主題は、南北間の必要性によって実現する可能性はある」と明らかにした。
年内の首脳会談開催の可能性に言及した李明博大統領の最近の発言についても、「2010年は南北相互にとって重要な年であるため、今年、南北首脳会談を通じて、朝鮮半島の安定と平和を議論することができたらよいのではないかという意味」と説明した。
ヒョン長官はまた、「北朝鮮が対話に復帰して、『グランドバーゲン(一括妥結)』の議論に加われば、国際社会の協力を通じて安全保障と経済協力の履行の可能性を高めて行くことができるだろう」と述べ、「北朝鮮にとって必要なことは、無意味な緊張の醸成ではなく、非核化の進展に対する戦略的決断」と指摘した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面それ以外にも、「韓国政府は対決と緊張ではなく、対話と協力を願っている」と言い、「責任ある南北政府間の対話が非常に重要だ。これが正しい南北対話の第一歩」と強調した。
こうした発言は、北朝鮮が南北関係を改善すると明らかにして対話に積極的に臨む姿勢を見せながらも、西海上で海岸砲を発射するなど、軍事的威嚇を続ける「硬軟両刀戦術」を駆使しているため、それに対するものと思われる。
一方、北朝鮮の金正日の健康問題については、「政府は金委員長が、日常業務に全く支障がない程度の健康を維持していると考えている」と明らかにした。