ジュネーブ国連事務局およびその他の国際機構駐在朝鮮常任代表の徐世平(ソ・セピョン)氏が先月27日、昨年4月に起きた北朝鮮レストラン従業員集団脱北事件に関連して、国連人権理事会のジョアキン・アレクサンダー・マザ・マルテリ議長に手紙を送った。先月31日、朝鮮中央通信が報じた。

手紙は、「昨年2016年4月初めにわが共和国に対する謀略策動に狂った南朝鮮当局が『国家情報院』のごろつきらを駆り出して中国浙江省寧波のある食堂で働いていたわが女性公民たちを白昼に集団的に誘引、拉致して南朝鮮に連行する極悪なテロ行為を強行した」と指摘。

また、「南朝鮮に集団的に誘引、拉致されて連行されたわが女性公民たちの送還のために早急な対策を取ってくれる」ことを求めて前任者に手紙を送ったとしながら、「2017年に入った今までも貴事務所が何の措置を取らず、われわれの手紙に対して回答さえしていないことに失望を禁じ得ない」と強調した。

さらに、「わが公民たちに対する南朝鮮当局の誘引・拉致蛮行は父母と子息を引き離して離散家族を人為的につくり出す反人倫犯罪として、各国連人権機関がこの問題にどのように対するかというのは人権保護増進のために努めるという同機関の立場の真偽を分かつ試金石となる」と主張した。

そのうえで、「この問題に関連する貴方の肯定的な答弁を期待する」と述べた。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

ジュネーブ駐在朝鮮代表が国連人権理事会議長に手紙を送る

【平壌1月31日発朝鮮中央通信】ジュネーブ国連事務局およびその他の国際機構駐在朝鮮常任代表の徐世平氏が27日、国連人権理事会のジョアキン・アレクサンダー・マザ・マルテリ議長に手紙を送った。

手紙は、現代版人権蹂躙(じゅうりん)行為として国際的糾弾を受けて当然であるが、今まで黙認されている共和国公民らに対する南朝鮮当局の集団的な誘引・拉致事件に関連して注意を喚起し、次のように指摘した。

周知のように、昨年2016年4月初めにわが共和国に対する謀略策動に狂った南朝鮮当局が「国家情報院」のごろつきらを駆り出して中国浙江省寧波のある食堂で働いていたわが女性公民たちを白昼に集団的に誘引、拉致して南朝鮮に連行する極悪なテロ行為を強行した。

これに関連してわたしは、2016年5月17日に貴方の前任者に南朝鮮に集団的に誘引、拉致されて連行されたわが女性公民たちの送還のために早急な対策を取ってくれることを求めて送ったわたしの手紙(A/HRC/32/G/7)と拉致被害者家族たちが2016年4月と11月に2回にわたって愛する娘らが一刻も早く帰られるように助けてくれという切々たる要求がこもった手紙(2016年4月22日付の代表部覚書番号0036号、2016年11月30日付の代表部覚書番号0077号)を送ったことについて想起させるのである。

われわれは、2017年に入った今までも貴事務所が何の措置を取らず、われわれの手紙に対して回答さえしていないことに失望を禁じ得ない。

国連人権機関はその使命と任務に合わせて南朝鮮当局を正義の審判台に立たせ、愛する娘らを父母の懐に帰らせるべきだという被害者家族たちの切々たる要求に応じるべきであろう。

この機会に、2011年9月に南朝鮮当局によって南朝鮮に連行されたわが公民のキム・リョンヒさんが謀略とトリックにかかった自身を嘆きながら祖国の懐に帰ると南朝鮮と世界のメディアに訴え続けていることに関連しても、貴事務所が直ちに彼女の送還のための該当の措置を取ることを求める。

わが公民たちに対する南朝鮮当局の誘引・拉致蛮行は父母と子息を引き離して離散家族を人為的につくり出す反人倫犯罪として、各国連人権機関がこの問題にどのように対するかというのは人権保護増進のために努めるという同機関の立場の真偽を分かつ試金石となる。

われわれは、南朝鮮当局が誘引、拉致したわが公民たちが送還される時まで闘争を止めず、各国連人権機関が取る措置を綿密に注視しながら必要な措置を講じ続けていくであろう。

この問題に関連する貴方の肯定的な答弁を期待する。

    関連記事