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韓国では2012年末をもってアナログ地上波テレビの放送が終了しているが、同国政府はそれ以降も、北朝鮮に向けたアナログ波の送信を続けている。送信出力は不明だが、ソウルから300キロも離れた、平安北道(ピョンアンブクト)の博川(パクチョン)や雲山(ウンサン)の軍部隊でも、韓国のテレビを見ているとの証言があることから、非常に強力な出力で電波を送り続けているものと思われる。

すでに述べた通り、北朝鮮では韓国のテレビ番組をはじめ、海外の映像エンタテインメントの大部分について視聴が禁止されている。見たことがバレれば、銃殺を含む重罪に問われる。

(参考記事:亡命した北朝鮮外交官、「ドラゴンボール」ファンの次男を待っていた「地獄」

それほど、海外エンタメが国民の心理に及ぼす影響を恐れているということだが、すでに国家を守る軍隊までが浸食されているのだ。