黄海南道(ファンヘナムド)の龍淵(リョンヨン)郡で、軍隊に勤務した経験を持つ脱北者のリさんによると、韓国のテレビを見るためには、12ボルトのソーラーパネルが必要になる。晴れの日は問題ないが、曇りや雨の日には、新入りの兵士が自転車型発電機のペダルを必死に漕いで、電気を確保するのだ。途中でテレビの電源が落ちようものなら、上官にこっぴどく叱られるという。
リさんは、脱北美女が出演する番組も見たと証言した。おそらく、かつて日本テレビ系列で放送されていた『恋のから騒ぎ』の脱北美女版とも言える『いま会いに行きます』や、『南男北女』などのバラエティ番組と思われるが、これらは韓国のケーブルテレビ放送局であるチャンネルAが放送しているものだ。つまり、北朝鮮向けの特別なチャンネルが存在することを意味している。