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韓国の国会議員会館で27日午前、『故キム・ドンシク牧師拉致10周期及び北朝鮮の拉致犯罪を糾弾する国民追慕式典』が開かれた。

この日の追慕式典は、北朝鮮難民と人権に関する国際議員連盟(以下、IPCNKR)と反人道犯罪調査委員会、韓国障害者宣教団体総連合会、キリスト教社会責任が共同主催した。

IPCNKRの共同代表を務めているファン・ウヨ議員は、「キム牧師の拉致に関する証言をすでに確保したにもかかわらず、北朝鮮はまだ拉致被害者がいること自体を否認している。また、韓国政府も消極的だ」と指摘した。

さらに、「韓国政府の最も重要な目的は、国民の命と安全を保障することだ。約560人に及ぶ韓国軍捕虜や拉致被害者500人余りが帰って来ることができるように、我々は最善を尽くさなければならない」と強調した。

ハンナラ党のイ・ジュヨン議員も、「韓国政府はこれまでの態度を変えるべきだ。北朝鮮の人類普遍の価値に反する行動を、国際社会に知らせなければいけない。キム牧師のお墓も公開して、遺骸を返すように要求すべき」と強調した。

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また、「自国民が拉致されて様々な苦痛にさらされ、命を失うことがある場合は、最後まで韓国国民を探し出すという姿勢を示すべきだ」と述べた。

反人道犯罪調査委員会のイ・ドンボク顧問は、「韓国政府は北朝鮮に主張すべきことは主張するべきだ。そして、そのためにあらゆる手段を使わなければならないが、これまではそのようなことができなかった。今回のキム牧師の10周期記念式典が、韓国政府が行うべきことができるようにするための契機になることを願っている」と語った。

この日、式典を主催した団体は声明書を発表して、「韓国政府は北朝鮮当局に、キム・ドンシク牧師を拉致したことや韓国人拉致被害者に関して公式に謝罪し、再発を防止すると約束するよう求めるべきだ。韓国人を拉致した者は、正式に裁くべき」と訴えた。

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さらに、「韓国政府は北朝鮮による韓国人拉致問題を解決するために国民の世論を喚起して、民間団体と役割分担して、自国民保護の努力を政府レベルでするべきだ。また、関連するロードマップも構築しなければならない」と求めた。

キム・ドンシク牧師は、2000年1月16日に中国の延吉市内の飲食店で、脱北者を装った北朝鮮の工作員と朝鮮族の工作員によって拉致された。拉致された後、直腸癌と拷問の後遺症のため2001年2月中旬頃に死亡したといわれている。