この暖房システムは、平川(ピョンチョン)区域の火力発電所で作った温水を、パイプに流して地域全体を温める。しかし、そもそも火力発電所がまともに稼働しておらず、暖房が効かない。
当局は一時期、輸出用だった石炭を国内向けに転換し、発電所の稼働もかなり正常化していた。しかし、昨年になって中国への石炭輸出を増やしたことで、また発電所が止まってしまった。
一部の幹部は、マンションの部屋にかまどを設置し、石炭暖房ができるようにリフォームしたが、多くの人は費用の問題や一酸化炭素中毒になることを恐れて、そうしたリフォームはやらない。