北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、退任を控えたオバマ米大統領が「全面破たんに瀕した対朝鮮敵視政策を抱えてやっきになっている」と非難する論評を配信した。
論評は、「去る11日、オバマ一味はまたもやわれわれの『人権問題』に関連する国務省の『第2次報告書』とそれに伴う財務省の措置としてわが国の個人7人と二つの機関を追加制裁の対象に指定した」と指摘。
これに対して、「単に共和国のイメージをダウンさせるためのもので、生きつくした連中の断末魔のもがきにすぎない。米国がわれわれとの長きにわたる政治的・軍事的対決において、現在のように大惨敗、大恥をかいたことはかつてなかった」と主張した。
また、「われわれは、核弾頭の多種化、小型化、標準化、規格化と共にその適用手段の多種化、多様化を実現することによって、侵略者を無慈悲に掃滅することのできる軍事的能力を完全無欠に備え、国の戦略的地位を最上の境地に引き上げた」と強調した
そのうえで、「腹にすえかねたオバマ一味が内弁慶の八つ当たりということわざ同様に振る舞っているのがまさに、われわれに対する『人権』騒動なのである」とオバマ氏を非難した。