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中国には数十万人の韓国人が住んでいる。韓国企業も多数が進出しており、その中にはチョコパイで有名なオリオン、インスタントラーメンの農心、そしてロッテなどの食品会社も少なくない。

これら企業は中国国内に作った工場で、現地の消費者向けの製品を生産・販売しており、どこのスーパーでも見かけるほど一般化している。これが北朝鮮にも大量に輸出されているようだ。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた

北朝鮮では、富裕層から庶民に至るまで韓国製品の人気は非常に高い。しかし、同国の当局は韓国製品の国内への持ち込みを厳しく禁じている。

ところが、中国国内の韓国企業で生産されたものについて、当局はさほど厳しく取り締まっていないため、持ち込みが可能なのだ。

中国の対北朝鮮情報筋によると、これらの製品は中国市場向けなので、パッケージの表記は中国語だ。企業のロゴマークの部分さえ切り取れば、税関で止められることなく北朝鮮に持ち込めるというのだ。この手法で、韓国の某有名ブランドのラーメンも、毎日数十、数百箱単位で北朝鮮に輸出されている。

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つまり、韓国製であることがわからなければ、北朝鮮当局もさほど問題にはしないということだ。北朝鮮の市場では、韓国製のコチュジャンが取り締まりを受けることなく売られているとデイリーNK内部情報筋が伝えている。

メイド・イン・チャイナの韓国製品の人気は、食料品にとどまらず、キッチン用品にも及んでいる。

中国遼寧省丹東のキッチン用品店の店主によると、韓国のレストランでよく使われる石焼ビビンバ用の石鍋を、数十個も北朝鮮の業者に販売した。買い求めるのは、平壌のレストラン関係者だ。

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韓国の食材や厨房用品が北朝鮮で人気を集めている理由について、別の情報筋は韓流の影響を指摘する。

韓流のドラマや映画には、韓国で流行のメニュー、洗練された食器やインテリア類が数多く登場するため、北朝鮮のレストラン経営者にとって手本になっているというのだ。

平壌を頻繁に訪れる中国朝鮮族のビジネスマンによると、平壌の高級レストランでは、プルコギや石焼ビビンバなど韓国のレストランと同じものが出されるが、値段はソウルよりはるかに高い。

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韓国でビビンバは誰でも気軽に食べられるものだが、北朝鮮では「韓国製=高級品」というイメージ通りの扱いなのだろう。

韓国と北朝鮮の料理には、元々あった地域の差に加えて、70年の分断によって生み出されたかなり大きな違いがある。それが、韓流の力で「統一」されようしているのかもしれない。