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昨年7月から始まった中国遼寧省の丹東市から川向うの北朝鮮の新義州(シニジュ)市を訪れる半日ツアーの参加者が2万人を超えた。中国国営の中国新聞網が、遼寧省の観光部門からの情報を引用しながら報じた。

北朝鮮の半日ツアーは、国境を流れる鴨緑江の川岸に作られた新義州上陸園区でグルメ、ショッピング、歌や踊りを楽しみ、バスで市内観光をするというものだ。参加費用は300元〜500元(約5000円〜8300円)と従来のツアーより安く、パスポートも要らないのがメリットだ。

現在ツアーは盛況を呈しているが、中国人観光客の評判はさほど芳しくないようだ。参加者が1回行けば充分で、リピーターが少ないという。

丹東の対北朝鮮情報筋は、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に対して「中国人が新義州を訪れる理由は、世界で最も閉鎖的な国への好奇心からだ。リピーターは非常に少なく、一部観光客からはクレームも出ている」と述べた。

クレームとして挙げられるのが、まずは料金。川を渡っておみやげを買い、市内をバスで巡るだけのツアーにしては高すぎるという。また、携帯電話の使用も認められず非常に不便で、なによりも北朝鮮の町を自由に散歩できないことが不満につながっている。