北朝鮮の朝鮮人権研究協会のスポークスマンは12日、朝鮮中央通信の記者の質問に答える形で、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が韓国・ソウルに設置した北朝鮮人権事務所の所長が「ありもしない『人権問題』を口実にしてわが体制を圧殺してみようとする米国とその追随勢力の策動に露骨に便乗した」と非難した。
スポークスマンは、「『国連人権事務所』は徹頭徹尾、米国の対朝鮮圧殺政策の実行道具のひとつとして、『脱北者』が政治的圧力に屈して、そして、単に金儲けを目的にでっち上げる虚偽資料を集めておく反共和国謀略巣窟のほかに何物でもない」と指摘。
また、「反共和国謀略騒動に駆り出された『脱北者』は一様に偽りの『証言』をしてこそ、生きていける境遇に陥った者」としながら、「このような人間のくずがでっち上げる言葉をいわゆる『証言』ということ自体が極めて笑止千万である」と、脱北者に非難の矛先を向けた。
そのうえで、「われわれは、それが誰であれ、『脱北者』の『証言』などを持ち歩く人権の政治化行為に対してはいささかも許さず、相手さえしないであろう」と主張した。