バングラデシュの法律では、到着した貨物は30日以内に通関手続きを受けることが義務付けられているが、このコンテナは7カ月も放置されていた。
ハン書記官は税関当局に対し、コンテナの中身はBMWの6シリーズと申告していたが、実際はロールスロイスのゴーストシリーズだった。バングラデシュでの販売価格は、3000万タカ(約4414万円)で、2200万タカ(約3238万円)の関税がかけられることになっているが、販売価格が半分以下のBMWと虚偽申告して、多額の関税を逃れようとしたものと思われる。
税関調査局のモイヌル・カーン局長は、ハン書記官を「常習違反者」と呼んだ上で、「外交特権を悪用し、バングラデシュ国内のバイヤーとロールスロイス購入に関する取引を行うという情報を入手し、捜査を行った」と述べた。