金正恩氏は一昨年、スッポン養殖工場の視察中に激怒し、支配人を銃殺させた。北朝鮮メディアは、そのときの様子を動画で公開している。それを見ると、正恩氏の前でこわばった表情で直立不動の姿勢を取る職員たちや、泣き顔のような表情をする老幹部らしき人物が映っている。まさに「見せしめ」以外のなにものでもなかった。
(参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導】)今回、銃殺された部長は本来、初級党委員長大会に参加するクラスの人物ではなかったというが、あえてこのような演出を通して、参加者に恐怖心を植え付ける狙いがあったと見られる。