北朝鮮の金正恩党委員長が1日、今年の施政方針に当たる「新年の辞」を肉声で発表。肉声での発表は執権2年目の2013年から5年連続となる。
金正恩氏は新年の辞で「チュチェ朝鮮の国防力強化において画期的転換が成し遂げられて祖国がいかなる強敵もあえて手出しできない東方の核強国、軍事強国に浮上した」と強調した。
また、朝鮮労働党第7回大会で決定された国家経済発展5カ年戦略について、「昨年に収めた勝利を強固にしながら、5カ年戦略遂行の確固たる展望を開き、国の経済全般をより高い段階に引き上げるためには今年の戦闘目標を必ず遂行しなければならない」と述べた。
国防分野では、「ひたすら党に従うわが人民の純潔で温かい心と志向を阻み、党と人民大衆を引き離そうとする敵の卑劣で悪らつな策動を断固と粉砕すべきである。軍事力強化の熱風を激しく巻き起こさなければならない」と述べた。
対韓国・国際関係では、「北南関係を改善し、北南間の先鋭な軍事的衝突と戦争の危険を解消するための積極的な対策を講じていかなければならない」「民族の統一志向に逆行する内外の反統一勢力の挑戦を粉砕しなければならない」と述べた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、対米関係では、「米国とその追随勢力の核脅威と恐喝が続く限り、そしてわれわれの門前で年次的というレッテルをつけた戦争演習騒動を中止しない限り、核戦力を中枢とする自衛的国防力と先制攻撃能力を引き続き強化する」としながら、核開発の継続を強調した。