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東亜日報所属で脱北者のチュ・ソンハ記者は、ヨーロッパに住む消息筋を引用し「朝鮮労働党39号室大聖(テソン)指導局ヨーロッパ支局総責任者のキム・ミョンチョルが、欧州のある国家で二人の息子と姿をくらませ、極秘に当局の保護を受けている」と報じたのだった。

事実であれば、正恩氏にとって相当なショックだったはずだ。彼の弱点はほかにも、パーティー狂いなどから来る健康不安説がある。

(参考記事:北朝鮮「秘密パーティーのコンパニオン」に動員される女学生たちの涙

また、正恩氏の実母が元在日朝鮮人であることから、一部で「金正恩はニセモノ説」が囁かれていることも、独裁を固める上での問題ではある。

(参考記事:金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈

しかし、これらはいずれも、本人の決断次第で解決できるものだ。それに比べ、独裁を支える「金庫番」の海外逃亡は、本人になかなか手が届かないという意味で厄介である。