アメリカ政府の高官が、北朝鮮問題を解決するためには中国の役割が重要だと明らかにし、中国の積極的な協力を求めている。

デイビッド・シャー国務省東アジア太平洋担当副次官補が13日に、下院軍事委員会の聴聞会に出席して、「北朝鮮やイランのような問題は、中国の集中的かつ持続的な介入なくしては解決は困難」と強調した。

シャー副次官補は「私たちの目標として残っている、完全かつ検証可能で、後戻りできない非核化が賢いことであることを、北朝鮮に確信させることができるように、中国が影響力を行使するよう絶えず求めている」と明らかにした。

さらに、「国連決議、1874号を維持し続けるために中国の支持は必須」と述べ、「中国は北朝鮮の核やミサイル関連技術の拡散を防止するためにも、非常に重要である」と付け足した。

シャー副次官補は、「私たち2つの国家（アメリカと中国)は、朝鮮半島の検証可能な非核化という戦略的目標を共有している」と述べ、「北朝鮮が6カ国協議に復帰し、非核化に乗り出すためにも中国との協力を続ける」と語った。

ウォーレス・グレックャ燈ﾄ国防省アジア太平洋担当次官補もこの日の聴聞会で、「北朝鮮やイラン、アフガニスタン、パキスタン問題などにおいて、中国との肯定的協力が続いている」と言い、「中国はより多くのことを行うことができ、しなければならないと信じている」と強調した。

これについて、「中国が国際平和と安定に寄与している肯定的事例が複数ある」と述べ、「私たちは、中国の国連安保理決議1874号や朝鮮半島の非核化に対する支持は鼓舞的なものと考えている」と付け足した。

また、「北朝鮮の核実験やミサイル発射は、国連安全保障理事会決議の積極的な履行の必要性を強調した」と述べ、「非核化のために北朝鮮が具体的かつ後戻りできない措置を取らねばならないという状況で、アメリカは域内の同盟国と共に、強化された安保上の措置を取り続ける」と語った。