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11.30貨幤改革以後、北朝鮮で社会や経済の不安要因が増大する可能性があると憂慮されているが、北朝鮮は住民を統制することができる物質的誘引と、強制的手段を持っているため、2010年には政権や体制を脅かす要素にはならないという展望が出た。

イ・ギドン国家安保戦略研究所責任研究委員(写真)は8日、「2010年の北朝鮮体制及び後継の展望」という主題でデイリーNKと行ったインタビューで、「貨幤改革が、国家に対する住民の恨みと不満を引き起こしているが、住民の集団的不満で、組職化されて表出する段階に発展する可能性よりも、『自己反省』として現われる可能性が高い」と予想した。

イ責任研究委員は、北朝鮮の貨幤改革が住民に「『国家は私に何もしてくれないだけでなく、奪いさえする』という自覚を与えた」と評価した。

一方でこれは、餓死者が大量に発生した90年代半ばの苦難の行軍の時期に、住民が「国家が私にしてくれることはない」と感じたのと比べて、根本的な変化があるわけではないとも説明した。

イ責任研究委員は、貨幤改革での今回の経験は、北朝鮮政府がいつでも私のものを国家政策で奪うことができるという自覚を住民に与え、「人民元やドル、ユーロなど外貨を中心に資本を蓄積しなければならないと認識させることになるだろう」と話した。

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一方で、「住民は政府の統制を避けて回避することができる生存手段を開発するだろう」とも予想している。また、「政府が市場統制を強化すれば、前近代的な取り引き方式である物物交換が行われると思われる」と推測した。

イ責任研究委員は、貨幤改革が現在進行形であることから、その後の偶発的な可能性など、北朝鮮内部の動向をもう少し観察して見る必要があり、インフレーションが発生する可能性は続いていると指摘した。

イ責任研究委員は2010年に北朝鮮が直面している課題について、「人民生活の改善を通じた後継雰囲気の醸成」と明らかにした。北朝鮮の対外関係が2010年の重要な課題である理由は、住民のための物質は対南・対米・対中関係を通じて獲得しようとしているためで、これも2010年の人民生活の向上と後継雰囲気と密接な関連がある問題と分析した。

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だが、「南北関係や米朝関係は簡単に改善せず、改善するとしても、必要なだけ早く簡単に支援されるわけではないため、中国との関係を通じた経済支援が必要な状況」とも話した。

最近、絶え間なく提起されている金正日の訪中の可能性についても、大規模な対北経済支援と国際社会の対北制裁の転換を北朝鮮が狙ったものと明らかにした。

イ責任研究委員は、金正日からキム・ジョンウンへの後継の過程は、金日成-金正日世襲の時よりも政治的に安定した中で実現する可能性が高いと述べている。

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これについて、「金日成-金正日の世襲の過程で、金正日は継母である金聖愛や叔父の金ヨンジュなど競争者と権力闘争をしなければならなかったが、金正日-キム・ジョンウンの後継過程は、現在強い権力を握っている金正日によって、後継体制の基盤が醸成.確立される過程」と述べ、「金日成-金正日の後継の時よりも安定して行われるだろう」と予測した。

イ責任研究委員は一方で、北朝鮮が強盛大国の門を開く年と規定した2012年に、キム・ジョンウンの後継を公式に発表する可能性は高いが、北朝鮮の核問題は2012年という時間割りに合わせて解決を急ぐわけではないと強調した。

イ責任研究委員はキム・ジョンウンの後継については、「後継の公式化と権力委譲は厳格に異なる」と述べ、「2012年に主要な核心的地位について、公式化される可能性が高い」と明らかにした。

さらに、「後継者は党よりは軍隊、国防委員会の方で職責を担う可能性が高い」と述べ、「後継者は首領の思想と領導方式を受け継がなければならないため、先軍思想や軍の事業を先に遂行するから」と説明した。

イ責任研究委員はこれについて、「金正日が党の事業よりも軍の事業を先に始めたという論理を作るために、先軍革命の領導を始めた日を1995年1月1日から1960年8月25日に変えたのも同じ理由」と述べている。

去年、現地指導を活発に行った金正日の健康が、回復したのではないかという観測については、「金正日は現地指導で歓呼する人たちから活力やエネルギーを得るスタイル」と述べ、「肉体的に自分を枯渇させている」と分析した。

また、イ責任研究委員は金正日に突然何かがあった時、キム・ジョンウンへの後継に影響が及ぶ可能性は小さいと推測した。これについては、「金正日が突然死亡しても、権力エリートの内部はその状況を危機意識で受け入れて、後継者を予定通り擁立し、状況が安定するように管理しようとするだろう」と予想した。