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例えば、北朝鮮では、軍服姿で宮殿を参拝したり、ひな壇で軍事パレードを観覧することは自分の地位を誇示して再確認するための一つの手段だった。ある時は、生粋の党人が軍に自分の存在をアピールするためか、軍服を着て参拝することさえあった。下の写真を見て欲しい。昨年12月17日に金正恩氏が錦繍山太陽宮殿を参拝した際、周囲は全員が軍服姿だった。

このうち正恩氏の右隣に立つ黄炳瑞(ファン・ビョンソ)氏は、朝鮮人民軍総政治局長だ。名称こそ朝鮮人民軍となっているが、党が軍を監視、指導する組織である。右端の金元弘(キム・ウォノン)氏は、秘密警察である国家安全保衛部(現在は、国家保衛省)のトップ。国家安全保衛部は、国防委員会(現、国務委員会)直属とされているが、事実上は党の命を受けて動く。黄炳瑞、金元弘の両人は党人と言って差し支えない。

次に上の写真からちょうど1年後、今月17日に北朝鮮国営メディアが配信した参拝時の写真を紹介する。