「協力の対象とも、敵対の対象とも思わない」という答えは、2014年は19%、2015年は20%だったのが、相次ぐ核実験などで、「北朝鮮とは関わり合いになりたくない」と考える人が増加したものと思われる。
一方、北朝鮮と「必要に応じて協力、敵対する」という「実用主義」が30.1%、「協力には反対し、敵対すべき」と考える「現実主義」が21.2%、「対決ではなく協力すべき」と考える人は17.6%に過ぎなかった。これは、「敵対か協力か」という従来の保守対リベラルの二項対立的な統一観が力を失いつつあることを示している。
この結果についてソウル在住の30代男性は、デイリーNKジャパンの取材に「そもそも北朝鮮に興味を持ったことすらない。同じ民族ということ以外に何の共通点もない」「仲の良い隣国同士になるのがめんどくさくなくていい」と述べた。