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金正日が5月中旬に、ドイツの医療陣から‘風船拡張術’(経皮的冠動脈形成術, PTCA)という心臓疾患の治療を受けたと伝えられた。

北朝鮮の内部事情に精通した日本の消息筋が20日、デイリーNKとの通話で、“金正日が去る5月中旬に、ベルリン心臓センターの医療陣から、‘風船拡張術’の治療を受けた”と伝え、“一日ほど療養した後、日常業務に復帰した”と明らかにした。

この消息筋は“北朝鮮側はドイツの医療陣に、まず金正日に対する精密検査を実施して、必要ならば手術をしてほしいと要請した”と述べ、“検査の結果、動脈に血がよく通わない、心筋梗塞の症状が現われ、それ以外に心臓に特別な異常はなかった”と伝えた。

また、“金正日の状態は深刻には見えず、むしろ力があふれているように見えると、ドイツの医療陣は評価した”と言い、“ただ糖尿病と腎臓の肥大などの疾患が発見された”と付け加えた。

消息筋は“検査の結果、金正日の心臓疾患は深刻な水準ではなかったため、とても簡単な治療である‘風船拡張術’だけ行った”と伝え、“治療自体は簡単なもので、メスを体に当てたり、心臓に直接触る手術ではなかった”と説明した。

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‘風船拡張術’は、カテーテルという細く長いチューブの端に、膨れ上がる風船を設置し、細くなった血管を風船の力で拡張する治療法だ。冠状動脈疾患に有用な、手術を行わない療法で、開胸(胸の切開)せずに、股や腕に小さな穴をあけて行うため、入院期間は2~3日程度と短い。そのため、成功率が高く、合併症の危険も高くはない。

“医師団を派遣してほしいという北朝鮮の突然の要請で、急いで大規模な医師団を派遣したドイツの医療陣は、とても簡単な手術に、むしろ拍子抜けした”とこの消息筋は付け加えた。

一方、金正日の’風船拡張術’の治療と関連し、21日にデイリーNKが問い合わせたハンドン大学ソン潟燈a院の心臓専門のチョン・ヨンソク博士は、“PTCAは心臓に血液を供給する冠状動脈に疾患がある時に行う手術”と言い、“(金正日がPTCAの治療を受けたのなら)冠状動脈に疾患があると思われる。しかし、(治療を受けたということだけで)狭心症なのか、心筋梗塞症なのか、また状態がどれほど深刻なのかは、正確にわからない”と説明した。

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チョン博士はまた、“PTCAは一日ほど入院した後、日常生活が可能であるため、後遺症がほとんどない手術”であると述べつつも、“患者の状態によって、数日間の入院治療が必要な場合もある”と付け加えた。

一方、ベルリン心臓センターの訪朝チームの代弁人は、6人の医療陣が5月11~19日まで、8日間平壌に滞在したが、3人の労働者と看護師、科学者それぞれ 1人のみを治療したと明らかにしている。

これと関連し日本の消息筋は、“医療陣たちはドイツに帰れば、金正日を治療したということは絶対に秘密にし、看護師2人と労働者3人を手術したと明らかにすることで、北朝鮮側と合意したと言われている”と付け加えた。

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ある北朝鮮専門家は、“金正日が今年の年末に、韓国の大統領選挙と北朝鮮の核の合意の履行措置を控えて、前もって健康問題を確実にしようとしたものと思われる”と述べ、“2・13合意と次期6ヶ国協議の間に生じた時間を利用して、精密診断を受けたようだ”と分析した。

金正日の5月の心臓手術説は数回提議された。日本の週刊誌‘週刊現代’は、金正日が5月初めに心筋梗塞を起して、平壌の病院で‘冠動脈バイパス’手術を受けたと報道した。バイパス(bypass)とは、血管の細くなった部分を迂回させる手術だ。

またイギリスのテレグラフ新聞は、金正日は休まなくては30ヤード(約27m)以上歩くことができないほど、健康が悪化したと伝えた。