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深化組とは、社会安全部の要員8000人が送り込まれ3年間に渡り「スパイを探し出す」活動を行った機関だ。北朝鮮版マッカーシー事件であり、金正日が金日成の勢力を追い出すためのスパイ操作事件という見方が主流である。その弊害が激しくなったため、金正日は深化組の幹部を処刑して組織を解散させた。

パク氏は寄稿文で、「深化組事件に直接係わった唯一の脱北者としての良心宣言でもある」と述べている。

パク氏は「深化組事件を説明するためには、金日成が死亡した時期までさかのぼらなければならない。党と首領に対する忠誠心を云々し、人民の財産を収奪した金正日は、『苦難の行軍』以後世論の支持を失い、体制滅亡の恐怖を感じた」と述べている。

パク氏がNK知識人連帯の機関紙『北側の村』に寄稿した深化組についての文章は、非常に具体的でリアルなものであり、事件の証拠資料として価値が高いと判断される。この文章に基づいて深化組事件を振り返ってみることにする。