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韓国の海洋警察は11日から12日にかけて、日本海を漂流していた北朝鮮の漁船を発見、乗組員を救助した。韓国メディアが一斉に報じた。

韓国統一省の発表によると、海洋警察は、日本海側の排他的水位域内で漂流していた北朝鮮の漁船3隻を発見し、乗組員8人を救助した。3隻のうち1隻は、船体の損傷が激しかったため乗組員の同意を得た上で海上で廃棄し、残りの2隻は江原道(カンウォンド)の東海(トンヘ)港まで曳航した。

これらの船は同じ船団ではなく別々に航行していたが、中国漁船との衝突、エンジン故障、曳航索の切断で航行できなくなり、15日から長いもので3ヶ月間漂流していた。

餓死者も発生しているが、韓国統一省のチョン・ジュニ報道官は、死者の数について明言は避け「10人を少し下回る」と述べるに留まった。遺体は甲板に置かれていたが、波にさらわれたと船員が証言しているという。

乗組員に対する調査は14日までに終わり、8人全員が北朝鮮への帰国を希望しているため、19日の午前に北朝鮮側に引き渡す予定だ。

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漂流の背景についてチョン報道官は、金正恩党委員長が各地の水産事業所を訪問し、冬季の漁を奨励し「年間300日以上漁をせよ」との指示を下したことを挙げている。

正確な統計はないものの、北朝鮮では漁船の事故が頻発していると伝えられている。