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ところが、同市内の浦港(ポハン)区域在住のある住民は、特定人物を落書きの犯人として通報した。治安当局に忠誠心を示したかったのかどうかはわからないが、その通報者が酷い目に遭ってしまう。通報者が輸城川(スソンチョン)の堤防を歩いていたところ、正体不明の集団に襲撃され、顔面、頭部の裂傷など重傷を負わされたのだ。

犯人の素性を推測する手掛かりは何もないが、経緯から見て、体制に不満を持つ人々による「報復」であるように見受けられる。

金正恩氏を揶揄するのは庶民らだけではない。幹部でさえ外国を一度も訪問せず、首脳会談すらできていない金正恩氏を揶揄することもあるという。

(参考記事:金正恩氏が激怒した北朝鮮庶民のジョークとは?

筆者も中朝国境で両国を往来する北朝鮮ビジネスマンから、何度も金正恩氏を非難する言葉や悪口を聞いたことがある。