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北朝鮮のロシアに対する輸出は大幅に増加した一方で、輸入は減少したことが明らかになった。

大韓貿易投資振興公社(KOTRA)のまとめた「ロシア2016年第3四半期対北朝鮮交易現況」によると、2016年の第1四半期から第3四半期までの期間の北朝鮮の対ロシア輸出額は、前年同期比で127.6%増加し601万ドル(約7億1500万円)に達した。

一方、輸入額は4568万ドル(約54億3800万円)で、前年同期比で24.5%減少した。これらを合計した今年第3四半期までの両国全体の貿易量は5170万ドル(約61億5500万円)で、前年同期比で18.1%減少した。

北朝鮮がロシアに輸出した品目を見ると、最も多かったのは水産物の281万7000ドル(約3億3500万円)だが、前年同期と比べて増減はない。このうちのほとんどを、今年1月にロシア沿海州向けに輸出した冷凍魚が占めている。

注目すべきは、電子機器と自動車とその部品の劇的な伸びだ。電子機器は79万7000ドル(約9500万円)で、前年同期比で527.3%増加、自動車とその部品は55万6000ドル(約6600万円)で、前年同期比で15369%も増加した。

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KOTRAの説明によると、国際社会の対北朝鮮経済制裁にもかかわらず、これらの品目の輸出が大幅に伸びたのは、ロシア政府の国内製造業育成政策で、電子機器や自動車部品などの需要が増加したことが要因だ。

ただし、前年度の額が極めて小さかったため、伸びが非常に大きく見える。例えば、2015年の第1四半期の電子製品の輸出額は2万ドル(約238万円)に過ぎず、自動車とその部品に至っては、統計に示されてすらいない。

一方、2016年第1四半期から第3四半期までの期間に、北朝鮮がロシアから輸入した品目を見ると、1位は「鉱物性燃料と石油」の3839万ドル(約45億7000万円)で、全体の84%を占めた。中でも石炭が全体の94.3%で1位(3621万ドル、約43億1000万円)を占めた。

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北朝鮮は、中国に自国の石炭を輸出して外貨稼ぎを行っているが(2015年の対中石炭輸出額は10億5000万ドル、約1250億円)、ロシアからは石炭を輸入していることになる。

ロシアは、自国で採掘した石炭を北朝鮮の港を通じて海外に輸出しているが、今回の統計にこの額が含まれているかは定かではない。