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ところが、第380大連合部隊の区分隊(中隊、または小隊に相当)の食卓に上がったのは少量のご飯と、豚肉の入ったスープだけで期待はずれだったという。

一方、同じ第380大連合部隊でも、金正恩氏が訪れた指揮部所属の兵士には、特別配給が与えられ、家族と共にごちそうに舌鼓を打った。この話を聞いた他の区分隊の兵士たちは、あまりにもの待遇が違いすぎることに落胆しきっているという。

「食い物の恨み」で士気が上がり下がりするほど、北朝鮮軍の食糧事情は悪い。北朝鮮国内の食糧事情は、好転しつつあるというのが概ねの見方だが、その例外が軍隊だ。

金正恩氏は「兵士の生活を改善させよ」との指示を何度も出している。それに従って当局が食糧を各地の軍部隊に送っても、輸送過程で多くが横流しされてしまい、末端の兵士のもとに届くころには、量が目減りしてしまっているのだ。