人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

最近、北朝鮮と国境を挟んで接している中国丹東で警備が強化されているという報道が相次ぎ、金正日の訪中が近付いているのではないかという観測が出ている。

日本経済新聞が丹東で警察官の数が増えて税関が閉鎖され、金正日の訪中を準備するための事前整地作業が行われている可能性もあると報道したのに続き、読売新聞も7日、丹東で特別警戒態勢が敷かれていると報道した。

読売新聞はこの日、中朝関係筋が「6日、北朝鮮と国境を接する中国遼寧省丹東市で、同日から特別警戒態勢が敷かれたことを明らかにした」と伝え、「北朝鮮の金正日総書記は近く訪中すると見られており、今回の警備強化でその準備が大詰めを迎えたとの観測も出ている」と報道した。

また、「警察や武装警察などを中心に、市内の警備強化や、丹東から瀋陽までの鉄道線路沿いで不審物の撤去などを進めるという」とも伝えた。

対北放送を行っている自由北韓放送も、中国現地の通信員の言葉を引用して、「5日、6日から丹東の税関や、税関の周辺にある按摩部屋やサウナなどの夜間営業所、個人宿泊業店などで身分証検閲など公安の取り締まりが始まった」と報じた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

さらに、「6日午前10時からは、鴨緑江の遊覧船や警備巡察艇の出港が一切禁止されて、川辺の保安状態が強化されたことも確認された」と明らかにした。

だが、今回の警備の強化について読売新聞は、「北朝鮮が昨年11月に実施したデノミネーション(通貨単位の切り下げ)で経済混乱に陥ったため、中国当局が密輸や脱北者への取り締まりを強化し始めたのではないか、との指摘もある」と述べている。

日本の報道機関が連日報道しているが、韓国国内のマスメディアも金正日訪中の可能性を注視している。一方で、丹東市の雰囲気は普段と大きく変わらないとも伝わった。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

丹東で接触した公安関係者も、金正日が訪中する可能性について、「特別な状況ではない」と答えた。

金正日が中国を訪問する時、丹東は必ず通過する拠点である。2006年に訪中した時も、専用列車に乗って丹東を通って中国に入国した。当時は、警備強化措置が訪中の3日前から取られた。