北朝鮮で、海外の動画コンテンツはUSBメモリやSDカードなどのデジタルメモリに記録されて流入し、ノートテルという機器などで視聴される。北朝鮮の人々は、韓流ドラマが海外映画、そして海外のニュースなどの情報に飢えており、例え違法と分かっていても、危険を承知でこうした裏コンテンツを入手して視聴する。
裏コンテンツが2000年以後、爆発的に広がった理由としては、記録メディアがアナログからデジタルへ急速に取って代わったことが大きい。VHSテープからDVD、そしてSDカードと、デジタルメディアの発達、流通とともに広がりは加速した。
そして裏コンテンツは庶民の意識を変え、北朝鮮当局のプロパガンダを骨抜きにしつつある。ドラマの世界であろうと、韓流ドラマや海外映画を見てしまうと、「共和国は優れた体制である」と自画自賛するプロパガンダに疑問を持たざるをえないからだ。