中国商務省は「10日までに輸送を開始したものや、中国の税関に到着したものは対象外とする」としており、大急ぎで出港し難を逃れた石炭運搬船もあるが、それまでに出港できなかった数多くの船が、北朝鮮の南浦(ナムポ)港で足止めされている。
そして、なんとか中国の港にたどり着いた石炭に、さらなる災難が襲う。
中国の業者により買い叩かれているのだ。情報筋によると、10日に山東省の日照港に着いた石炭は、1トン100ドル(約1万1500円)で売り渡す契約になっていたが、中国の業者が急に「70ドル(約8000円)しか渡せない」と言い出したため、口論となった。持って帰る訳にもいかないため、中国側の提示した条件を泣く泣く受け入れたようだ。