金正恩氏が、朴槿恵政権に対してここまで露骨に威嚇する裏には、この1年間以上、辛酸を嘗めさせられた米韓に対する反撃の意図があると見られる。
ことのはじまりは昨年8月に起きた軍事境界線付近における地雷爆発事件だ。当時、朴槿恵政権は自国兵士が地雷で吹き飛ばされる映像を公開してまで北朝鮮に圧力をかけた。結果的に、北朝鮮側は「遺憾」の意を表明、事実上の謝罪に追い込まれた。
(参考記事:【動画】吹き飛ぶ韓国軍兵士…北朝鮮の地雷が爆発する瞬間)さらに米韓は正恩氏をターゲットにした「斬首作戦」を導入するなど、たたみかけるように心理的圧力を加えた。