「会議は、金正恩体制を補佐する側近たちの団結を図る性格のものと思われる。訪問に同行した側近以外にも、別途呼び寄せた人物がいるかもしれない。この場では、粛清すべき人物について率直な報告を受ける場であった可能性も排除できない。権力をめぐる争いで金正恩氏の何らかの指示があった可能性もある」
正恩氏が、幹部の粛清や公開処刑で国民の恐怖心をコントロールし、独裁体制の維持につなげているのは周知のとおりだ。昨年には、側近である玄永哲元人民武力相を、大口径の高射砲で文字通り「ミンチ」にして処刑。前年10月に行われた公開処刑については、その場面が衛星画像で確認されている。
(参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び…)