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北朝鮮の核の危険性を警告して、政府の対北政策を批判する演劇、‘グラウンドゼロ’(Ground Zero)が来る29日トンドク女子大大劇場で幕をあげる。

来月8日まで公演される‘グラウンドゼロ’は、韓国社会への自由主義の定着を標榜して、去年11月に発足した文化未来フォーラム(代父{ク・コイル)の創立公演だ。誤った対北政策がもたらした、韓国社会の北朝鮮の核に対する不感症を痛烈に叱咤する内容だ。

小説家のボク・コイル氏が最近出版した小説、‘グラウンドゼロ’を、重鎮演出家チョン・イルャ梼≠ェ演劇の舞台で再演した。

原作者のボク代表は18日に記者会見を開いて、“北朝鮮の核問題を指摘する演劇が一つもなかった”と述べ、“これは韓国の右派知識人たちの職務遺棄”と語った。この言葉にボク氏の執筆動機が込められている。

ボク氏は“北朝鮮の核兵器は、韓国に向けられるしかないため、私たちにとっては二重の災い”と言い、“悪は一度生まれれば、そのまま消えずに周囲を汚染する。しかし、韓国政府は汚染を阻もうとする努力をなおざりにしている”と、政府の対北政策を批判した。

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更に、“‘私たちも核兵器を一つくらい持っていなければならないのではないか’、‘統一すればどうせ私たちのものではないか’という頑是無い話をする若者たちに警戒心を呼び起こしたい”と語った。

ボク氏によれば、‘グラウンドゼロ’というのは原子爆弾の被爆中心地のことである。作品は29世紀に木星の衛星であるゲニミドで勃発した核戦争を、現在の朝鮮半島の危険な状況に比喩した。

ゲニミドに2つの共和国が存在する。現在の韓国を象徴した‘イーストゲニミド共和国’は、自由主義と市場経済で栄え、北朝鮮を象徴した‘ウェストゲニミド共和国’は民族社会主義の理念と命令経済体制で、経済が崩壊した。

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ウェストゲニミドの独裁者、ジョージフ・メガリースは、自分の体制を維持するために、核開発と武力侵攻を強行する。メガリースは核で脅してイーストゲニミドから支援を得て、首脳会談を通じて莫大な政治資金をもらう。舞台ではこうしたストーリーを通じて、朝鮮半島の状況を皮肉っている。

演劇はゲニミドの2つの共和国の話しを通じて、核開発を強行する北朝鮮と、北朝鮮に引きずられて対北政策を展開している政府を批判している。

結局、ウェストゲニミドは核兵器を使って、ゲニミドの人類は滅亡し、その後ロボットたちがゲニミドを再建する。ロボットは死んでいく人間の死骸を肥料にし、花を咲かせる。演劇ではこうした姿を描いて、核の危険性を警告している。

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また、現政府が推進中である‘取材制限措置’への批判も反映された。ボク氏は“盧武鉉大統領は劣等感が強い人で、自分におこったことには必ず仕返しをしようと考える”と述べ、“記者室の統廃合に関することも、大統領があまりに注目されるので、与党圏の候補たちの支持率が上がらないこと”と指摘した。

更に、“盧武鉉大統領は個人よりも社会の基準に従うことを‘道徳’と考える民族社会主義者”と言い、“今回の作品でも、そうした民族社会主義に対する批判を盛り込んだ”と説明した。

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