「北朝鮮に限らず、各国の軍では雑巾、というよりも古着などを裁断したウエスが大量に使われています。用途はもちろん、兵器の手入れ。自動小銃や砲は火薬の燃えカスが砲身や機関部に溜まり易く、泥水をはね飛ばしながら走行する戦車や装甲車の汚れもひどい。頻繁に掃除をしなければ正常に動かなくなり、作戦行動に重大な影響が出てしまうんです」
筆者はこの情報を、3月末に本欄で伝えたのだが、するとすぐさまある識者から、「朝鮮人民軍はなぜ、今になって古着集めに力を入れているのか? ヤバい徴候ではないのか?」との指摘があった。
言われてみれば、それもそうだ。