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金正日政権の終焉は軍事的方法ではだめで、する必要もありません。思想戦・経済戦・外交戦で無力化させなければなりません。

とはいえ、思想戦は心理戦を意味しているわけではありません。金正日と共に無慈悲に暴力を振っている、厚顔無恥な者たちは心理戦にもひっかかりません。思想戦は思想的に(敵を)武装解除させて孤立させることです。

人民を思想的に覚醒させて、独裁に反対する闘争に乗り出すようにすることこそが思想戦です。敵の思想を粉砕することも1つの戦略であるといえますが、基本的に北朝鮮の主人は人民であるため、人民を覚醒させて独裁に反対する闘争に出るようにしなければなりません。

思想戦・経済戦・外交戦で金正日政権を孤立させねば

経済戦は経済的に北朝鮮を孤立させることを言い、外交戦は敵を孤立させて私たちの同盟を強化することを意味します。外交戦の中心は6カ国協議で、中国と金正日を引き話すことに焦点を置かなければなりません。

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私たちは今、6カ国協議を通じて金正日を孤立させる外交戦をしなければならないのに、中国に任せているためしきりに金正日を擁護しているのではないのですか。同盟者に仲裁者の役割を果たしてほしいと言うことは、猫におかずを守ってほしいと言うのと変わりありません。

そうしたことをせず、金正日を相手にするために直接北朝鮮に行くことに何の意味がありますか。アメリカの人たちは北朝鮮の核兵器だけ無くせば良いと言って、日本の人たちは拉致問題、ここ(韓国)は首脳会談でもしてみようと話していますが、これが北朝鮮問題の核心ではありません。

最も基本的なことは、中国と金正日をどのようにすれば引き離すことができるのかということのはずです。そこに外交戦略を集中させなければなりません。けれども、現時点で私たちには外交戦や経済戦をするだけの余力が十分にはありません。そのため、新年にできることは思想戦だけです。

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特に、他の条件が備わっていても、朝鮮労働党を解体しなければなりません。労働党の崩壊状態が深まってはいますが、まだ北朝鮮を掌握しています。私たちがアメリカと中国を説得して条件が作られれば、北朝鮮の労働党を除去して、代わりになることができる党を作らなければなりません。それでは、いったい誰が作りますか。私たち以外にいません。これに備えるために、人を育成しなければなりません。

ビラやラジオだけを撤いて、できることではありません。物質的利益になるものを持って入って行って、説得しなければなりません。そのために、中朝国境に生活必需品工場を作り、そこで作られた品物を持った人を北朝鮮に入れなければなりません。

もちろん、お金もたくさん必要です。けれども、金正日に与える援助の半分だけでも活用することができたら、十分に可能なことです。

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中朝同盟を断絶させることが金正日政権崩壊の核心

最近、韓国と中国の関係が近くなっていますが、だからといって中国が北朝鮮を排斥するわけではありません。中国が北朝鮮を一方的に助けてやる関係というのも思い違いです。中国は自分たちの利益のために、北朝鮮を支援しているだけです。

もちろん、中国も金正日が悪いということはよく分かっています。30年間、改革開放をしようとしても付いて来なかった、それ1つだけから、金正日が中国の人々に心を開いていないということが分かります。けれども、中国にとっては(国境地域に)アメリカ式民主主義が入って来ることは困ることです。(50以上の民族から成る)自分たちの統一が困難になるからです。

中国の習近平国家副主席の父親(習仲勳前副首相)も、「北朝鮮がアメリカ式民主主義を受け入れるのではないと言えば、(他の事は)関係ない」と言ったことがあります。中国が自分をどのようにすることもできないということは、金正日もよく分かっています。

金正日の命脈を握っているのは中国です。金正日が大口をたたくから、本当に力があると思われていますが、明日にでも中朝同盟関係を切ると言えば、北朝鮮には死亡宣告も同様のことです。

けれども、今のような韓中関係では北朝鮮に影響を与えることができません。この先、韓中がもっと近くなれば、金正日は今後の状況を大きく憂慮するでしょう。韓中自由貿易協定(FTA)を結んだら、その時は大きく気を使うようになるはずです。

韓国政府も金正日政権との関係は「敬而遠之」でなければなりません。金正日を直接相手にする必要がないということです。代わりに、中国が(北朝鮮に対して)責任を負わなければならないと訴えなければなりません。中国ではなく金正日を相手にすることは、火ではなく火の影を相手にすることになります。